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2009年12月05日
革の染色
<革の染色補正について>
繊維や革に特定の色をつけることを染色と言います。一度染色された色は、定着剤などにより簡単には色落ちはしませんが、極度な摩擦や日光、洗浄などの外的要素で変色します。革製品の場合は、表面が削がれ落ちたり、
皮脂の油分などと混ざることで変色、脱色することがあります。
これを元の状態に戻すことを「染色補正」といいます。
革に色をかける場合は革専用の水溶性のアクリル顔料が適しています。
色を合わせる作業に入る前に革のスレやメクレを完全に補修してどこの色に合わせるかを確認します。
次に色を作るための調色に入ります。
調色とは染料を混ぜ合わしてお客様が希望している色を作ることを言います。
基本的には色の三原色をベースにして合わせます。
今回、弊社の平真店に補色で入ってきた鞄がありましたので例に上げながら
説明します。この商品を見た瞬間は黄色の色に見えるのが当然です。
ですから黄色をベースにして色を作ります。
三原色は、ご存知のように赤色・黄色・青色です。
黄色と赤色を混ぜるとオレンジ色になります。これを第2色といいます。
又、色は暖色と寒色に分かれていてオレンジ色は暖色に入ります。
青は寒色になりますので、オレンジ色に青色を少しずつ混ぜていくと
茶色に変化していきます。何回かのトーンの出し入れや微妙な色感とセンスで今回の鞄の色を作りました、このことをマンセル色環といいます。
このようになりました。
Posted by DAIWAクリーニング at 13:22│Comments(0)